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なぜワタミ創業者の渡邉美樹氏は嫌われているのか

世の中には、何をしても「褒めちぎられる人」と「ボロクソに叩かれる人」がいます。

 

前者だと得だし、後者だと損なのは一目瞭然ですよね。

 

前者でパッと思いついたのがメジャーリーグで活躍しているイチロー選手ですかね。

 

決して口が良いわけではありませんが、何をいっても説得力があり、自分自身窮地に追い込まれた時には、イチロー選手の言葉を思い出し、奮起する方も多いのではないでしょうか。

 

タイプは違うけど、松岡修造さんも何をやっても好かれるタイプの人だと思います。

 

そして、後者の代表としてふと頭をよぎったのが、ワタミ創業者で、現在国会議員参議院議員)の渡邉美樹氏でした。

 

とにかく、何をやっても、何を言っても、正直気の毒なほど叩かれています。

 

なんでワタミ創業者の渡邉美樹さんは、こんなにも多くの人に嫌われているのでしょうか。

 

そこに何らかの解が見つかれば、自分自身を見つめなおす一つのきっかけにもなりそうです。

 

渡邉美樹氏は昔から嫌われていたわけではない。

 

大事なことなので、まず最初に言っておきます。

 

ワナタベ氏は、ワタミの創業当時から、こんなに悪評があったわけではありません。

 

ワタミ内部でどういう評価だったのかはわかりませんが、少なくとも、世間一般的には、尊敬できる経営者のイメージが外から見た感じでは強かったですね。

 

 

allabout.co.jp

渡邊氏が勝ちている「夢に日付を」という書籍は、私の家にもありますが、自分の将来の目標や夢を手帳に書いていって、逆算して計画的に今すべきことを実行していきましょうということが書かれています。

 

似たような本をGMOインターネット社長の熊谷正寿さんも書かれていたので、この二人に対しては似たようなイメージがありました。

 

このように、私の記憶が正しければ、少なくとも2007年ごろ立派な経営者としてのイメージがありました。

 

ワタミ社内でどうだったかは知りませんが、そのころは、世間一般的には、尊敬される部類の経営者だったような記憶があります。

 

そのイメージが少しずつ悪い方に変わってきたのは、2010年ごろだったでしょうか。

 

背景には、一言でいえば、「疲弊した中小零細企業の社員による過度な自己啓発ブームへの嫌気」があったように感じます。

 

人は、疲弊すると「意識高い系のコメント」に拒否反応が出る

 

ワタミブラック企業だという感じている人は多く、事実、2012年、2013年と続けて「ブラック企業大賞」という企画でそれぞれ「市民賞」、「大賞」という、ありがたくない賞を受賞しています。

 

rief-jp.org

 

ブラック企業というのは、文字通りいろんな意味で「真っ黒な会社」という意味合い

で使われていますね。

 

安い固定給で社員に長時間労働を強いる企業のことで、社員の体力が続く限り、こき使い続けます。

 

当然のことながら、そんな状態で働き続けたら身体を壊したり、メンタルやられたりして使い物にならなくなりますので、そうしたら他の部品(変わりの社員のことね)と取り換えるというビジネスモデルを構築している会社のことで、社会問題になっていています。

 

そのため、 会社側は、自社がブラック企業というレッテルをはられないことに最新の注意を払っていますし、人材紹介会社や各種転職サイトなど、求職者の転職支援を行っている業者は、取り扱い求人の中のブラック企業の割合がどのぐらい少ないかが、人気のパロメーターを測る大きな要因になっているようです。

 

ten-shoku.biz

せっかく転職した会社がブラック企業だったって話になったら、その人材会社の評判はガタ落ちですから、取り扱い求人には細心の注意を払っているのでしょう。

 

話を戻します。

 

つまり、世の中全体が「ブラック企業アレルギー」になりつつあり、一昔前流行った「自己啓発系の本」や「意識高い系のコメントの多い経営者」に拒否反応を示す人が増えてきたような感じがします。

 

今の時代、多くの会社内で疲弊しきった社員はかなり多いです。

 

そして、疲れ果てた結果、メンタルをやられると人は周りに対してより攻撃的になる傾向があるんですよね。

 

人は会社で働くためだけに生きてきたわけではない

ワークライフバランスが大事だと思っている人が多いです。

 

ワークライフバランスというのは、労働とプライベートのバランスですね。

 

会社から自分の時間を搾取されまくり、気づいたら40歳過ぎていてで独身だったということになれば、結婚も子作りも絶望的になってしまいます。

 

そんな、会社の社長の都合で自分の人生を左右されたくないって自我の高まりが、ワタミ渡辺美樹氏に対する反発につながっているんだと思います。

 

カンブリア宮殿でのワタミ社長と村上龍のやりとりはあまりにも有名

 実際に渡邊氏のキャラクターを世に知らしめたのは、カンブリア宮殿での村上龍氏とのやりとりだと思います。

 

これはあまりにも有名で知らない人はあまりいないと思いますが、一応掲載しておきます。

渡邊氏

『無理』というのはですね、嘘吐きの言葉なんです。途中で止めてしまうから無理になるんですよ。


村上氏

ん??


渡邊氏

途中で止めるから無理になるんです。

途中で止めなければ無理じゃ無くなります。


村上氏

いやいやいや。

順序としては「無理だから途中で止めてしまう」んですよね?


渡邊氏

いえ、途中で止めてしまうから無理になるんです。


村上氏

んん??


渡邊氏

止めさせないんです。

鼻血を出そうがブッ倒れようが、とにかく一週間全力でやらせる。


村上氏

一週間・・・


渡邊氏

そうすればその人はもう無理とは口が裂けても言えないでしょう。


村上氏

んんんん????


渡邊氏

無理じゃなかったって事です、実際に一週間もやったんだから。

「無理」という言葉は嘘だった。


村上氏

いや、一週間やったんじゃなくやらせたって事でしょ。

鼻血が出ても倒れても。


渡邊氏

しかし現実としてやったのですから無理じゃなかった。

その後はもう無理なんて言葉は言わせません。

 

村上氏

それこそ僕には無理だなぁ。

 

 

これ、相手の村上氏の返しが絶妙だから、面白おかしく報道されてますが、本質的に昔ながらの体育会系の指導に対して、視聴者が拒否反応をしめしたとう典型だと思います。

 

www.youtube.com

渡邊さんは、マスコミに言葉狩りをされていて損している面も多い

実際に、

 

  • 「無理」というのはですね、嘘吐きの言葉なんです。途中で止めてしまうから無理になるんですよ
  • ワタミを叩くのは、経営者時代も、自民党でも、常に正論しか言わない僕に嫉妬してるから
  • 僕の夢の設定というのはいつも決まっているんです。これ以上やったら鼻血が出て倒れるという所のもうちょっと上なんです。
  • 自分の店で苦しんでいる人がいるのに他の会社に転職しようとする人は、 他人によく思われたいだけの偽善者である
  • ビルの8階とか9階から、「今すぐここから飛び降りろ!」と平気でよく言う
  • 円高で工場が大変なら、2割位のサービス残業をしなさいよ
  • ワタミには「365日24時間、死ぬまで働け」という言葉がある。

 

このような言葉を残しているといわれていますが、

 

matome.naver.jp

 

一方では、

 

  • 自分と他人の個性をうまく組み合わせて、チームとしてのパフォーマンスを最大化するのが、リーダーの仕事。
  •  私は夢はあった方がいいと思う。単純に人生が楽しくなりますから。夢は毎日を生き生きと過ごすための最高の特効薬。
  • 僕は従業員みんなが主人公だと思っています。それがワタミの29年前からの理念ですから。
  • 「こういうことをやりたい」と感じることは天命だと思ってとことんやった方がいい。
  • 長い目で見れば悪いことは決して続かない。
  • 危機感を共有し、みんなで力を合わせて頑張ることができれば、会社は浮上する。


という、心にしみる名言も残しているのです。

 

こうした良い面は、あまり報道されていませんね。

 

【結論】企業経営は大変なので、厳しい言葉を発しなければならないことも起こり得る

 

企業経営は大変なので、厳しい言葉を発しなければならないことも起こり得ると思います。


経営不振になって倒産してしまったら、それこそ全社員が不幸になってしまいますからね。

 

そりゃ、渡邊さんは他人にも自分にも厳しい人だと思います。

 

自分の一代で、あそこまで会社を大きくさせ上場させたほどパワフルな人ですから。

 

でも、常軌を逸するほど、サイコパスと呼ばれるほど、非常識なことはそれほど言ってないような気がします。

 

大事なことは、自分が人の上に立った時に、どのように見られたいかを各自が考えるということではないでしょうか。

 

単に面白おかしく渡邊氏を叩くのは、ちょっと違う気がする。

そもそも誰も得しないし。

 

渡邊さんみたいに、厳しい面を見せると、もちろん反発する人は多く現れます。

 

それが嫌であれば、難易度は上がりますが、それこそ、みんなに好かれるうえに尊敬もされるような人を目指すしかありません。

 

ただ、これは非常に難しいため、人生をかけて自分の在り方を自問自答する必要があると思います。